内科

内科は広範囲の疾患をカバーしつつ専門分野では奥深い診療を提供するという役目を担っています。
具体的にはまず診療の窓口としての役割を果たさなければならず、そのために多岐にわたる知識と経験が求められると言っても過言ではありません。また、様々な科においても内科的な疾患を同時に患っている患者さんが多く、特に他科の入院患者さんについても内科的な治療を同時に行わなくてはならない場合も多くあり、内科医の活躍の場は枚挙に遑がありません。

さて、当院ではなるべく多くの疾患を網羅し必要であれば専門科へバトンタッチする「一般内科」と各専門内科外来を配置しています。
専門外来は、「循環器内科」「消化器内科」「呼吸器内科」「腎臓内科」「人工透析内科」「内分泌・糖尿病内科」「リウマチ内科」「神経内科」の各診療科を設置し、各々で大学病院レベルの専門医師が診療を行っています。
また、充実した診療を実現するために例えば心臓の冠動脈疾患を早期に診断するためのCT検査等最新の診断装置を備えたり、看護師、栄養士、検査技師、運動療法士等との連携を密にして診療に当たる多職種連携にも心がけています。特に所謂、生活習慣病等では患者さんの生活背景や時には人生観にまで踏み込まなければならないため、とても医師一人の力では本当の診療ができない場合も少なくありません。
近年、益々問題となっている「認知症」については「神経内科」で専門医が診療に当たっています。「認知症」の診断は難しい場合も多いのですが、当院では医師らによる臨床的診断とMRIによる補助的診断を同時の行えるようにしています。
その他、「消化器内科」では内視鏡専門医を有し、経験豊富な内視鏡専門医も検査を行っているため他医療機関からの紹介患者さんも受けています。
当院では「人工透析科」を有していることもあり、「腎臓内科」の役割が大きくなっています。勿論、人工透析にならないようにする事が最大の目標となりますが、不幸にして病状が悪化した場合には専門的な診察技術が非常に重要となります。従って高レベルの腎臓内科診療を維持することに重きを置いております。

さて、もう一つの内科の仕事として介護施設との連携があります。当院内科でもいくつかの施設の嘱託医を務めさせて頂き、施設に入所している方々の診療に当たっています。また、当法人でも介護施設を有しているためこれらの施設とも常に連携し老人診療を行っています。

最後に当院内科で行っている特殊な治療についてご紹介します。
その一つは「経皮経食道胃管」が行える事です。この技術は、保存的治療が長期にわたる腸閉塞患者さんのために開発された技術で、現在では様々な理由で胃ろうが造設できない患者さんに対して有効な経管栄養を行う方法として非常に有用です。当院では認定を受けた医師がその技術を発揮しています。
もう一つは「肺がんに対するラジオ波治療」です。この技術は「ラジオ波」という電磁波の一種を用い手術困難な肺がん患者さんに対して行われるものです。我が国では未だ保険適用とはなっていませんが、当院では多くの症例を重ね良好な成績を得ています。

広い間口を持ちつつ、奥の深い診療を目指し当院内科をさらに充実させたものにして行きたいと思っています。

今村　明

名誉病院長 兼 内科部長
昭和57年　順天堂大学卒
昭和62年　筑波大代謝内分泌外科入局
平成05年　秋田合川町国民健康保険診療所所長
平成15年より現職
専門は甲状腺、乳腺
著書　ドクター今村のさわやか診断

• 日本外科学会
• 日本超音波医学会
• 茨城県臨床研修指導医

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