クラウドファンディングを終わって。

たくさんのご支援と感動をありがとうございました。

今、 日本全国で看護や介護に携わる職員の不足が深刻になってきております。今回のクラウドファンディングへの挑戦には様々な葛藤がありました。飲食業も、接客業も、教育も、ホテルもどこも苦しい、みんなが辛い中で、自ら悲鳴を上げて良いのだろうか?ここで歯を食いしばって黙々と職務を遂行することこそ医療従事者の務めではないか?地方の名もない小さな病院の叫びを誰が聞いてくれようか?

しかし、この状態をいつまで続けるのか?当初は臨時に病棟の一つを感染病棟とし、外来もプレハブで開始したものの、もう少し、もうしばらく、と続けてきました。今後の体制を整えるためには、現状では人も物も無理がある、現場の赤裸々な声を発信するのは今、この冬であると思い至り、踏み切りました。

結果として、この反響の大きさに驚きと感動を得ました。日本全国の皆様、そして地元の患者様とその家族の温かいメッセージに心打ち震えました。

連日暗いニュースが続きますが、日本は捨てたものではない、光はすぐそこにある、そう感じた1か月でありました。改めてご支援いただいた皆様に感謝致します。

医療は大変です。手間がかかります。人手がかかります。どんなにAIや機械化が進んでも、人の温かさに勝るものはありません。しかし、人に温かさを提供するにはある程度の保障が必要です。

その心を汲んでくださった方が、これほどいらっしゃるなら、コロナ禍はきっと乗り越えられるでしょう。これからはどうぞ日本の医療全体に目を向けてください。我々一同も尚一層、精進してまいります。

2020.12.25
医療法人 慶友会 理事長 石井慶太
医療法人 慶友会 守谷慶友病院 院長 今村 明

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