『治験?』耳にした事がありますか?新しく開発された薬の候補を、実際に人に使った場合の有効性や安全性、副作用について確認する臨床試験の事です。この段階をクリアしなければどんなに有効性が高くとも国から薬としての承認が得られず、私たちの手に届くことはないのです。
「未承認の薬を服用するなんて、ちょっと怖い・・・」と思って当然の事でしょう。しかし、現在私たちが日頃お世話になっている薬も、先人たちの協力によって生まれてきたものなのです。
今度はあなたが未来の世代に新薬を残す事ができるかもしれません。
当院では、この『治験』に積極的に取り組んでいます。初めて耳にする言葉で不安も多いと思いますが、私たち治験コーディネーターが良き相談相手となり、治療の選択肢の一つに加えて頂けるようお手伝いをしています。
臨床試験というと、“モルモット”、“実験台”といった印象を捨てきる事はできないでしょう。しかし、考え方によっては“他の患者さんより早く新薬を試すことができる”、“今使用している薬よりもっと良い効果が得られるかもしれない”といったメリットも沢山秘めています。その反面やはり副作用の危険性は捨て切れません。そのようなメリット、デメリットを患者さんの納得いくまで説明するのが私たちの仕事です。
治験に参加する機会がありましたら、ぜひ積極的に耳を傾けてみましょう。未来につながるボランティアのひとつでもあり、ご自身の治療をしながら世の中に貢献できる素敵な機会だと思います。
もっと詳しくお知りになりたい方は当院スタッフにお声をかけてください。コーディネーターがご説明させて頂きます。
治験コーディネーター 荻原美保
