ハートラインNo.14 もし薬がなかったら?

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風邪をひいたとき、胃がもたれるとき、ケガをしたとき・・・。日常生活で薬を使うことは案外多いものです。人類の歴史と薬との関わりはかなり古く、大昔から人間は薬と共に様々な病気と闘ってきました。もちろん、薬に頼らず健康な生活を送る為には毎日の食事や生活習慣に気をつけ体のケアを行うことは大切ですが、体の不調を改善し、痛みを和らげたり病気を治すためにも薬は貴重な存在なのです。振り返ってみると、薬のお世話になった経験は結構あるものです。この世の中に薬がなかったら・・・。ちょっと不安になってしまいますね。
医学はどんどん進歩していますが、地球上のすべての病気が制圧されたわけではなく、今なお私たちの健康や生命を脅かす病気がありそれに対する有効な薬を待つ患者さんたちがたくさんいます。
医師や研究者は、より安全で有効性の高い薬を開発し続けていますが、世間にその薬が出て行くためにどうしても必要なステップがあります。『治験』と呼ばれるものです。

?治験?
『治験?』耳にした事がありますか?新しく開発された薬の候補を、実際に人に使った場合の有効性や安全性、副作用について確認する臨床試験の事です。この段階をクリアしなければどんなに有効性が高くとも国から薬としての承認が得られず、私たちの手に届くことはないのです。
「未承認の薬を服用するなんて、ちょっと怖い・・・」と思って当然の事でしょう。しかし、現在私たちが日頃お世話になっている薬も、先人たちの協力によって生まれてきたものなのです。
今度はあなたが未来の世代に新薬を残す事ができるかもしれません。

当院では、この『治験』に積極的に取り組んでいます。初めて耳にする言葉で不安も多いと思いますが、私たち治験コーディネーターが良き相談相手となり、治療の選択肢の一つに加えて頂けるようお手伝いをしています。

臨床試験というと、“モルモット”、“実験台”といった印象を捨てきる事はできないでしょう。しかし、考え方によっては“他の患者さんより早く新薬を試すことができる”、“今使用している薬よりもっと良い効果が得られるかもしれない”といったメリットも沢山秘めています。その反面やはり副作用の危険性は捨て切れません。そのようなメリット、デメリットを患者さんの納得いくまで説明するのが私たちの仕事です。

治験に参加する機会がありましたら、ぜひ積極的に耳を傾けてみましょう。未来につながるボランティアのひとつでもあり、ご自身の治療をしながら世の中に貢献できる素敵な機会だと思います。
もっと詳しくお知りになりたい方は当院スタッフにお声をかけてください。コーディネーターがご説明させて頂きます。

治験コーディネーター 荻原美保

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