コーヒー党に朗報! コロナ、インフル感染後の長引く咳にハチミツ+コーヒーが有効

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 昨年末に流行に遅れまいとコロナに感染してしまいました。幸いにもワクチンをすでに5回接種しているお陰で発熱はほとんどなく、鼻水とせきの上気道感染症状が主体で軽くて済みそうだなと油断しました。しかしベッドに入ってからの夜間のせきには悩まされました。すぐに家内にもうつしてしまったため、家内の追求をかわすためにもなんとか症状を早く抑える治療法を考えなければなりません。

せきは痰を伴わない空咳で、これは主にウイルス性喉頭炎により喉頭粘膜のせき受容体が刺激されているために生ずる咳で、去痰剤や気管支拡張薬などの末梢性の咳止めはほとんど効果がありません。せき中枢に作用する中枢性咳止めが有効であることはわかっていましたが、あまり使いたくはありません。

喉頭のせき受容体の刺激を抑えればこの空咳は治まってくれるのではないかと考え、色々と調べていくと漢方薬の麦門冬湯(ばくもんどうとう)が有効であると報告されていました。そこで短期間のメジコン(中枢性咳止め)と麦門冬湯を併用したところ、やっかいな空咳が見事に治まってくれました。

さらに、さらに、色々と文献をしらべていくと、上記のような薬剤だけでなくハチミツがせきに有効だという報告がでてきました(1)。伝統的にハチミツが咳止め作用をもつことは知られていましたが、医学的にもしっかりしたエビデンスがありました。

特にコーヒーにハチミツを垂らして就寝前に飲むとウイルス感染後のせきに有効で、全身的なステロイド投与に比較してもせきの抑制効果が大きいと報告されています。これにはコーヒー大好きの私としては元気づけられ、早速家内と試してみるとこれが良く効く!コーヒー党はぜひ試してみることをお薦めします。

ハチミツの主要成分のプロポリスはコロナ感染患者の入院期間を短縮し、こどものウイルス感染後の夜間のせきを改善すると報告(2)されていますので、強力な咳止めを投与する前に是非試してみる価値がありますね。

文献

(1) Honey plus coffee versus systemic steroid in the treatment of persistent post-infectious cough: a randomized controlled trial. Prim Care Respir J 2013;22(3):325-330

(2) Honeybee products for the treatment and recovery from viral respiratory infections including SARS-COV2: A rapid systematic review.

Integrative Medicine Research 2021;10:100779

 前回のブログ(2023年1月10日)で紹介したパリの木版画家、フェリックス・ヴァロットンの作品が気に入り、シルクスクリーン額を手に入れました。黒と白だけのトランペット奏者の吹く演奏が、額から飛び出て聞こえてくるようです。


一流ホテルにはしゃれたブティックがあり、家内とときどきウインドウショッピングを楽しみます。展示されている絵画も私好みのものが多く、ふっと視線が引きつけられます。

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