理事長挨拶
医療行為はある病気の症状があり、その状態(病態)から病名を導き出し治療するものです。初めから患者が病名という名札をつけて医師の前に現れるわけではありません。(当たり前の事ですが)私は40年前に外科医として医師のスタートを切りました。
その当時、外科の細分化が始まってまだ数年しか経過していなかったので、本来の消化器外科(一般外科)以外にも幸いな事に心臓・血管外科・脳外科、(整形外科)を先輩に教わりながらまたは大学のローテーションとしてその道の権威の下で広く学ぶ機会を持てたという幸運に恵まれました。その後、外科のなかでもOncology (腫瘍学)と免疫学を専門として病理学という臨床医学の基礎となるところで足掛け3年学んだのも大きな財産となりました。
昭和63年の夏に守谷慶友病院をこの地に開設した時、それを契機に内科へ転身しました。今でも尊敬している筑波大学のY先生に師事し、Common Disease(日常的な病気)から少し専門的な病気までビシビシと指導され内科医の私の基礎を作っていただきました。その結果、間口を広く構えられる総合臨床医になり、自分の限界も見極められ、それなりの治療や仕分けができるようになってきました。
内科に転向してから30年が経ちましたが、切実に思う事は入り口の病気(高血圧・糖尿病など)や、さらにその手前の状態(健康に近い状態)をいかに改善するかでした。それは癌の早期発見・早期治療とまったく同じです。この時点での取り組みは患者の肉体的・精神的・金銭的負担もより少なく、治療効果も格段に優れています。
何も症状が無い人に検査をしたり、運動療法や食事療法指導をしたり、薬を飲んでもらう、そのためには病気を診ているだけではうまくいかないもので、人を見てしなやかに付き合っていく姿勢が必要なのだといつも痛感しています。
医療法人慶友会 理事長
ひがしクリニック慶友 院長
石井 慶太
慶友会の理念・基本方針
- 夢と希望と勇気を与えられる
医療・看護・介護を提供する - 地域住民の健康に責任を持ち
人と情報の交流の場を積極的に提供する - 経験、知識を基に反省と進取の気持ちを大切にする
- 科学を妄信せず患者を師として医療を実践する
- この職業を通して自己を研鑽し自己の幸福を追求する
ひがしクリニック慶友の各種検査実績数(2022年1月~12月)
消化器内視鏡検査を受けられた方の症例数です。
種類 | 年間症例数 |
上部消化管内視鏡検査(食道・胃・十二指腸内視鏡) | 119名 |
下部消化器内視鏡検査 | 20名 |
CT撮影件数とエコー検査実施症例数です。
種類 | 年間症例数 |
CT撮影 | 360名 |
エコー検査 | 134名 |