①相談・②検査・③訓練の部分を押すと詳細ページが表示されます。

ごっくん嚥下外来とは

ごっくん嚥下外来では、ご飯(食事)が うまく噛めない・飲み込みにくい・食事中にむせこむなど、以前のように食事をとる事が難しいなどの症状・悩みのある方に「相談」「検査」「訓練」を、行っております。また、自宅でできる嚥下(えんげ)体操紹介や食事指導を行います。
口から食べる幸せは、生きる楽しみでもあります。
おいしく、楽しく食べることで、笑顔を取り戻していただきたいと思います。

診療日:毎週月曜午後・木曜午後
    (耳鼻科外来の中で対応)
※完全予約制となりますので、お問い合わせはお電話、または来院時に窓口へご相談ください。

①相談

このような症状はありませんか?

  • 痩せてきた
  • 夜、咳で寝れなかったり目覚めることがある
  • 声がかすれてきた

など、このような症状が一つでもあれば、摂食嚥下障害(食べる事・飲み込むことの障害)があるかもしれません。

摂食嚥下障害は、脳血管疾患や加齢など様々な原因で生じます。摂食嚥下障害があると、誤嚥性肺炎を起こしたり窒息を生じる危険性があります。また、食事摂取が困難になると、全身的な筋力低下などにもなり、徐々に寝たきりになることもあります。そうなる前に、摂食嚥下障害が疑われる場合は、検査を行って摂食嚥下障害があるのか、障害があった場合どのような対応をしたら良いのかを知っておく必要があります。当院では、相談後に摂食・嚥下認定看護師による簡単なテストを行っております。

反復唾液嚥下テスト(RSST:Repetitive Saliva Swallowing Test)

このテストでは30秒間で、唾液を何回飲めるか確認を行います。

【判定基準】

30秒間で3回未満は誤嚥しやすい傾向と判断されます。
(口腔内乾燥の影響を受けやすい)

 

 

 

 

改訂水飲みテスト(MWST:Modified Water Swallowing Test)

このテストでは、3mlのお水を飲んで、むせや呼吸が苦しくなるかを確認します。

【判定基準】

むせる!呼吸が苦しくなる!などの症状が出た場合は誤嚥しやすい傾向と判断されます。

誤嚥しやすいと判断された方は下記の検査を実施します。

 

②検査

誤嚥しやすいと判断された方は、内視鏡による検査を行います。
実際に飲食をしていただき、飲み込み具合を観察します。

嚥下内視鏡検査(VE)

鼻腔から細径の内視鏡を挿入して、のど(喉)、のどぼとけ(喉頭)を観察します。腫瘍や声帯や軟口蓋の麻痺があるか観察し、さらに喉頭蓋の付近の粘膜を刺激して咳反射の誘発の程度をみて、知覚の低下があるか判断します。

 

③訓練

訓練では嚥下体操や安全に飲み込むためのリハビリを行います

a.嚥下体操

b.嚥下ごっくん体操

 

※嚥下ごっくん体操の画像をクリックすると、冊子を見る事が出来ます。

摂食・嚥下障害認定看護師による相談コーナー

 

私は摂食・嚥下障害認定看護師の半村です

食支援」は、在宅生活や社会参加を支えながら食生活の質を維持し更には高めることであると考えます。

生活を支える家族を中心に医師、介護士、栄養士、訪問看護師、医療相談員、介護支援専門員、リハビリスタッフなど多職種と協働し個別性を意識した「食支援」を展開しています。

主に在宅で生活しながら通所サービスを受けている方や施設を利用されている方の摂食機能や嚥下機能を評価し、姿勢調整や食事形態の変更、食具の工夫やとろみ調整など行っています。根拠ある調整や変更は、チームアプローチにつながっています。
また嚥下外来がはじまり、嚥下内視鏡による評価後に嚥下リハビリを行っています。嚥下体操や身近な食品を用いた訓練や動画を利用した訓練では、笑いある楽しいリハビリ時間となっています。自宅での訓練は、負担なく生活の中に取り入れられるよう一緒に考えお願いしています。

今後は摂食機能低下や嚥下機能低下の予防に向けた活動を通して、地域の皆さまに貢献したいと考えています。
食べる事は楽しみであり、人をつなぐことや生きることにもつながっています。
そのつながりの中に私がいることに感謝しています。
どうぞお気軽にご相談ください。