感染管理認定看護師 綾部明美
感染管理認定看護師の役割は、患者さんや家族の方だけでなく、職員も含めた病院に関わる全ての人を感染症から守ることです。
専門的な知識を持ち、感染状況を把握する調査(サーベイランス)や感染対策の実践・指導・相談を行っています。
感染対策を実践していくには、感染対策管理室だけでなく、すべての職員が行動出来ることが必要です。医師・看護師・薬剤師・検査技師による感染制御チームによるICTラウンドなどできめ細やかな情報収集と、各部署が抱えている感染対策の実践上の問題を、全員ができるように、自部署にあった感染対策に変えていくことを、リンクスタッフと共に日々奮闘しています。
効果的な感染管理を行うためには、他の職種と協力しながら組織横断的に働きかけていく事が必要です。データや根拠をもって治療や看護の質の向上につながる活動を心がけています。
摂食嚥下障害看護認定看護師 半村博美
私は介護部門に在籍しています。
介護部門の「食支援」は、在宅生活や社会参加を支えながら食生活の質を維持し更には高めることであると考えます。
生活を支える家族を中心に医師、介護士、栄養士、訪問看護師、医療相談員、介護支援専門員、リハビリスタッフなど多職種と協働し個別性を意識した「食支援」を展開しています。
主に在宅で生活しながら通所サービスを受けている方や施設を利用されている方の摂食機能や嚥下機能を評価し、姿勢調整や食事形態の変更、食具の工夫やとろみ調整など行っています。根拠ある調整や変更は、チームアプローチにつながっています。
また嚥下外来がはじまり、嚥下内視鏡による評価後に嚥下リハビリを行っています。嚥下体操や身近な食品を用いた訓練や動画を利用した訓練では、笑いある楽しいリハビリ時間となっています。自宅での訓練は、負担なく生活の中に取り入れられるよう一緒に考えお願いしています。
今後は摂食機能低下や嚥下機能低下の予防に向けた活動を通して、地域の皆さまに貢献したいと考えています。
食べる事は楽しみであり、人をつなぐことや生きることにもつながっています。
そのつながりの中に私がいることに感謝しています。
どうぞお気軽にご相談ください。
感染管理認定看護師 中村翼
今年度、感染管理認定看護師になりました。
感染症の発生は、人体にさまざまな悪影響を及ぼすだけでなく、知識や理解の不足から罹患患者の倫理的配慮が損なわれる可能性があります。
地域医療を担う病院として、新型コロナウイルス罹患患者を早期から受け入れてきた当院で従事する中、知識や理解を深め患者・家族にとってより良い医療・看護・介護の提供に貢献したいとの思いから感染管理認定看護師を志しました。
感染管理認定看護師の役割は病院に来訪するすべての人々を感染から守ることです。そのためには、専門的な知識と実践能力を養い、施設に合った感染対策の方法を考えていく必要があります。
認定看護師としてスタートラインに立ち、現在は専従の感染管理認定看護師をはじめさまざまな職種の方々のサポートを受けながら感染対策活動を行っています。活動を通して、施設の特性や現場の状況・費用対効果などさまざまな視点から効果的な感染対策の実践を行うことの重要性を再認識しています。また、部署や職種を超えてさまざまなスタッフと協働し調整することで信頼関係の構築につなげています。
感染から「患者を守る」・「自分自身を守る」・「周りのスタッフを守る」ため、自己研鑽を忘れず科学的根拠を持って感染対策の実践・指導・教育ができるよう日々精進していきたいと考えます。
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師 鈴木美佳
脳卒中は突然に発症し、何かしらの後遺症を抱え、退院後の生活を一変させてしまうこともある病気です。その後遺症は多岐にわたり、片麻痺や言語障害、嚥下障害、高次脳機能障害などさまざまです。また、要介護が必要となる原因疾患でもあり、患者さん本人だけでなく、まわりの家族の生活にも影響する病気といえます。
脳卒中リハビリテーション看護認定看護師は、脳卒中を発症した患者さん・ご家族に対して、急性期から他職種と連携し、「その人らしい生活」が再構築できることを目標に看護ケアを提供します。
現在勤務している急性期病棟では、医師と患者さんの病状・治療方針を共有し、重症化回避のためのモニタリングとケアをスタッフとともに考えながら実践し、病状の悪化を予防しています。また、合併症予防のための早期離床も積極的に取り入れ、リハビリテーションセラピストと情報を共有し、患者さんのADLの維持向上に努めています。
入院早期から医師・リハビリセラピスト・社会福祉士・薬剤師と情報を共有し、患者さんの目指せるゴールはどこか、患者さん・ご家族が望む生活はどこにあるか、それを達成するためには何が必要かをカンファレンスし意思の共有に努めています。また、脳卒中は再発率が高く、多くは生活習慣と関連しているため、その人に合った退院指導を取り入れ、退院後も再発予防のための行動がとれるよう関わっています。
退院後も不安なことはたくさんあると思います。なにかありましたら、ぜひご相談ください。